日本糖尿病協会 歯科医師登録医

 2008年2月1日付けで、日本糖尿病協会の歯科医師登録医(第371号)として、認証されました。
 今までもたびたび述べましたように、歯周病と糖尿病とが、密接な関連をもっている疾患であることが、かなりの数のエヴィデンス(科学的証拠)をもって明らかにされており、歯周病は糖尿病の合併症の一つと考えられています。 
 歯周病が悪化すると、歯周組織の炎症巣から放出される化学物質が、インシュリンの効力を弱める働きをして、糖尿病が憎悪すること、重度の歯周病が糖尿病による心筋梗塞、脳梗塞の発症を高める可能性が高いこと、歯周病の治療、管理により、糖尿病患者の血糖コントロールが良好になること、一方糖尿病が進行すると、微小血管の障害が生じて、歯周組織の血行が悪くなるため、歯周病が悪化することが知られています。
 日本糖尿病協会は、医師、看護師、栄養士などの医療スタッフ、および糖尿病患者さんから構成され、糖尿病に関する知識を深め、糖尿病治療の標準化、新しい治療法の発展を目的としている団体です。今回、本協会は糖尿病と歯周病との密接な関係に鑑み、糖尿病に関心を持ち、知識の豊富な歯科医師と療養指導医(糖尿病専門医)とが連携して、糖尿病患者さんの糖尿病、歯周病の治療、管理を行うことを主旨として、歯科医師登録医を認証しました。
 日本糖尿病協会のホームページに、登録歯科医師が掲載されていますので、糖尿病にかかっていて、歯周病ではないかと思われている方は、自宅近くの登録歯科医師を調べて受診し、精査、指導、治療を受けられることをお勧めします。
 あなたの糖尿病のかかりつけ医と歯科医師とが連携してそれぞれの治療を進めることにより、今以上に糖尿病のコントロールがうまくいくようになることが期待できそうです。
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投稿日:2008年2月6日  カテゴリー:未分類

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