誤嚥性肺炎

 在宅や老人保健施設で寝たきりになって、力の弱ったお年寄りが、長期間熱を出し、抗菌治療をしても、なかなか効を奏しないことが多いようです。
 これは、誤嚥性肺炎といって、食べ物や唾液の呑み込み(「嚥下」といいます)がうまくできないため、口の中の細菌が自然に気管に落ち込み、肺に達して感染し、肺炎を引き起こしているためで、致命的になる場合もあります。
 これを予防するには、口の中を常に清潔にしておくことが必要で、私たち歯科医師、歯科衛生士の重要な仕事の一つです。具体的には、定期的に在宅療養の患者さんのお宅に伺い、お口の中や義歯の清掃を行い、口の中の細菌が増えない環境をつくってあげることです。こういうケアをするだけで、寝たきりの方の部屋の臭いがなくなるはずです。
 在宅療養をされている方で、呑み込みがうまくできない場合、この誤嚥性肺炎を念頭において、在宅治療(往診)をしてくれる歯科医院に相談されることをおすすめします。
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投稿日:2007年12月12日  カテゴリー:未分類

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