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新着情報:2007年11月分

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2007年11月28日:インプラント症例:患者さんの声(2)

 すべての歯をなくした方に対して、6本から8本のインプラントを埋め込んで、修復する方法は、最も望ましいインプラント治療ですが、(「all on 4」といって、4本のインプラントだけで、すべての歯を修復する方法が、近年報告されていますが、まだ臨床経過も浅く、日本人の顎骨には不向きとも言われており、私は採用していません)手術の負担の大きさ、手術から最終修復までの時間の長さと煩瑣な操作、費用の大きさ等を考えると、短直に選択できる方法ではありません。
 そこで、簡便さという点から推奨されるのが、2本のインプラント、マグネットを使って、違和感がなく、適合性の良い義歯を作る方法です。

 症例2 M.O 67歳、女性:上顎の歯が全てなくなった方で、総義歯を使っていましたが、もっと良い方法がないかを相談にいらっしゃいました。いろいろな方法を説明した結果、上顎の犬歯のあたりに、左右2本のインプラントを埋め込み、ここにマグネットを取り付け、義歯の同じ部位にもマグネットを取り付けて、両者を引き合わせることで、義歯を安定させることにしました。
 この結果、上顎の顎の部分がない義歯(無口蓋義歯)を入れることができ、口の中の容積が広くなり、違和感もなくなりました。また義歯の動きがなくなり、装着感も良くなりました。


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<声>「顎の部分に入れ歯がかかってこないから、とっても楽です。入れ歯もしっかりしていて、全く落ちてきません。顎に力が入り、ゴルフの飛距離も伸びたみたいです。」

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2007年11月27日:紅葉狩

 紅葉を見に湖東、湖北のお寺を訪ねました。
 
 湖とは、琵琶湖のことで、湖東は彦根、近江八幡を中心とする琵琶湖東岸の地、湖北は福井、越前の近くで、昔はかなり栄えたところですが、今は寂れた琵琶湖北岸の地です。思い立ったのは、優美さで知られる、湖北向源寺の十一面観音を見たくなったからです。湖北の地は昔、浅井氏の領地であったため、織田信長が浅井氏を滅ぼした時、領国の寺も焼き滅ぼされ、土地の人々がなんとかご本尊の観音様だけは、火の中から救い出したもので、向源寺以外にも、沢山のそういう十一面観音が,今でも土地の人に守られてお堂に祀られているので、それを見たくなったのです。
 実際に訪れた結果は、石道寺(しゃくどうじ)に感動しました。村の奥の小山の中腹にあるこじんまりしたお堂は、紅葉に囲まれ、その中にまだ唇の紅色がうっすらと残っている十一面観音は厳かさ、あどけなさ、それに不思議な官能性をたたえており、しばらく見ほれました。

 湖東は、昔、日本海側の若狭から湖北を通って京都を結ぶ重要な街道筋だった地で、そういったことに思いを馳せながら、紅葉で有名な湖東三山を歩きました。
 琵琶湖東岸の山裾に、北から南に並ぶ西明寺(さいみょうじ)、金剛輪寺、百済寺(ひゃくさいじ)の湖東三山と、更に南の永源寺です。
 降っては晴れ、晴れながら降る時雨もよいの寒い晩秋に、紅葉は最高潮で、紅、黄、緑のグラデーションをみせる楓は近景から遠景まで、重ね合わせながら美を競い、時雨の滴が葉末をしたたり、それがしっとりとした緑の苔に落ちるさまは幽玄の世界でした。

 写真を載せますので、紅葉狩まだの方は、楽しんでください。

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2007年11月15日:インプラント症例:患者さんの声(1)

 当院でインプラントの手術を行った症例を紹介するとともに、患者さんの声を紹介します。

 症例1 K.Y 42歳 男性:両側の上顎の臼歯4本ずつ計8本を喪失している方で、嘔吐反射、異物感が強いため、義歯は全く入れていられません。前歯6本だけで食事をしている状態です。インプラントを希望して、他院を受診しましたが、上顎の骨が薄いためインプラントは不可能と診断され、知人の紹介により当院を受診しました。
 上顎洞が大きく、上顎の骨が薄いため、両側とも上顎洞挙上手術(サイナスリフト)を行った後、左右3本ずつインプラントを埋め込み、差し歯で修復しました。
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<声>「インプラントの差し歯が入って、何でも食べられるようになって、嬉しい。特に、好物の酢ダコを噛みしめながら食べれた時は最高でした。鼻の手術(上顎洞挙上手術のこと)の後は大分腫れたけれど、インプラントの手術(埋め込み手術のこと)は全くつらくなく、身内や友達にも安心して勧められます。ともかく、インプラントで、人間らしい食事ができるようになったことは、素晴らしいの一語に尽きます。」

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2007年11月13日:神話の話

 「古事記」、「日本書紀」によれば、神代の高天原で、天照大神がスサノオノミコトの乱暴に怒って、天の岩屋戸に籠ってしまった結果、高天原に光がなくなってしまいました。困った天の八百万の神達が思案した挙句、アメノウズメノミコトの踊りとアメノタジカラオノミコトの強力で、なんとか天照大神に岩屋から出てもらうことに成功し、めでたしめでたしとなったそうです。。
 今回の民主党の小沢代表の辞意表明騒動を見て、デ ジャ ヴ(既視感)を覚えたのは、この神話の故でした。小沢氏が単なるプッツンしただけなのか、深謀遠慮があってのことなのかを判断するには、もう少し時間が必要ですが、はっきりしているのは、小沢氏の辞意を聞いて、民主党の国会議員皆が呆然とし、おろおろと慌てふためいたことです。天の八百万の神のように。
 本来なら、党首を辞めると表明したら、それに代わろうとするリーダーが現れていいはずです。社長が辞める、病院長が辞めると言ったら、その権力を奪おう、あるいは譲り受けようとする人が出て来るのが普通ですが、現代の政治家でそのような気概を持った人はいないようです。それは、二ヶ月前の前首相の辞任においても、自民党議員の中で積極的に俺がなると、主張する総裁候補者はおらず、最終的に決まったのは、今までそうなりたいとは思ってもみなかったと自分で言っている人だったことをみても、明らかです。
 これは、政治家に政治理念がなくなったためではないかと、私には思えます。昔は、自由主義、社会主義、共産主義とイデオロギーがあったので、それを基にした理念が否が応でも与えられました。しかし、ソ連崩壊以来、資本主義、自由主義の一人勝ちとなり、対立軸はなくなりました。資本主義の中に、超保守の新保守主義(ネオコン)とリベラルな自由主義とがありますが、決定的な対立思想でないようです。現代は、政治家にイデオロギーに基ずく緊張感はなくなり、何をすべきかなかなか見つからない状態なのです。
 これが、新しい政治理念を産む過渡期の苦しみの時期なのか、さらに政治的混乱に至る前兆なのか、未だはっきりしないというのが現状のようです。homepage.JPG

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2007年11月07日:テアトロ ジーリオ ショウワ

 昭和音楽大学の新百合丘キャンパスの中に、今春オープンしたテアトロ ジーリオ ショウワは、瀟洒な建物で、現代建築によくある威圧感というものがなく、周囲の校舎ともよく融合して、好ましい劇場です。
 収容人員はやや少なめですが、最新の設備を備えているようですし、とりわけヨーロッパの古くからあるオペラ劇場と同じに、観客席が馬蹄形であることが嬉しく思います。これから、コンサート、オペラ、バレーの東京における重要な基地の一つになりそうです。
 今回、そこで行われた2007年昭和音楽大学オペラ公演に行ってきました。演目は「ピーア デ トロメイ」、本邦初演です。本邦のみならず、本国イタリアでも、つい最近まで長い間上演されなかったそうです。
 13世紀イタリアで実際にあった話で、ダンテの「神曲」の中でもとりあげられているそうです。あらすじは、無実の不貞の罪を着せられた領主の妻ピーアが、夫の命令により服毒暗殺されるが、ようやく死ぬ間際に、夫が無実を知り、最後は夫に抱きかかえられて息絶えるというもので、そこに、ピーアに横恋慕し、嫉妬から讒言し、果ては後悔をする義理の従兄弟や、ギベリン党(皇帝派)に属する夫とグエルフ党(教皇派)の弟との戦闘などがからまって、壮大な愛と死の物語となっており、何故、長い間上演されなかったか不思議なほどです。
 各場で歌われるアリアは、すべて美しく、心に染みとおるものでした。タイトルロールのピーアは、弟が生きていると知った時の喜び、無実の不貞の罪を負った無念さ、死に臨みながらも無実が晴らされた時の晴れ晴れしさを、声量のあるソプラノで歌いました。また夫のバリトンは、妻の不貞を知らされた時の心の苦しさ、妻の無実を知った時の後悔と妻への愛を、朗々と歌いあげました。
 このごろわが国でも、埋もれている珍しいオペラを発掘しようという試みがみられます。この試みがさらに広がり、いいオペラを楽しみたいものです。今回は、ちょっと得した気分になりました。

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