重度の心臓病、肝臓病、糖尿病、あるいは強度の骨粗しょう症の方以外は、病気を持っている方でも、内科主治医と相談しながら、手術を行うことができます。全身状態をモニターしながら、手術を行いますから、安全です。
笑気ガス(麻酔剤の一種)をかぎながら、局所麻酔の注射をしますので、なかば、眠っている間に手術は終わります。従って、手術中、全く痛みは感じません。抜歯後の痛みと同様、手術後、麻酔が切れた後少し痛むかもしれませんが、薬で充分抑えることが出来ます。また、手術のはじめ、バーで骨に穴を開ける時に振動を感じますが、恐怖感はありません。
インプラントの埋め込み手術後の顔、口の中の腫れは、ほとんどありません。皆さん、手術翌日、来院したとき、こんな簡単に済むものか、とびっくりされる程です。
普通の仕事であれば、翌日から働くことができます。ただし、一週間程度は、過激な運動は控えた方がいいでしょう。食事は、普通にできますが、一週間は軟らかいものを、摂取し、手術部位を保護するようにします。
インプラントを骨の中に埋め込んだ後、骨とインプラントとが強固に結合したこと (骨統合、オッセオインテグレーション)を確認してから、上部構造(差し歯)を装着します。従って、インプラントの部位で食事ができるのは、下顎で、3ヶ月、上顎で、5、6ヶ月です。
この数年、インプラント手術後すぐに、咀嚼をさせる方法が、報告されていますが、まだ確立した方法とはいえないので、当院では、採用していません。
インプラントで使う麻酔剤は、一般の歯科治療で使うものと同じですから、心配はありません。
麻酔剤に対するアレルギーは、初診時の医療面接でチェックされますし、また、麻酔剤に含まれる、血管を収縮させる薬は、高血圧、心疾患、糖尿病の方には、考慮して使用しますので、心配ありません。
当院で使用しているITIインプラントの長期に及ぶ予後調査では、十年後で、成功率95%以上であることが、論文で報告されていおり、当院の25年にわたる長期予後でも99.5%です。
インプラント治療終了後も、口腔内の清掃をしっかり行い、歯科医院での定期検診、メンテナンスを受けていれば、当院のインプラントは半永久的にもちます。インプラントの治療は、自費診療のため、診察を含め、健康保険はききません。 詳細は、料金表の項をご覧ください。義歯と比較して、インプラントはかなり高いですが、初期の投資は大きくとも、長期コストという面では、経済的に有利です。