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新着情報:2008年02月27日分

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2008年02月27日:「食」の衝撃

 このところ「食」に関する問題が日本を震撼させています。
 第一には、「食」の安全の問題で、勿論、中国の農薬入り餃子ですが、その後、他の工場で作られたいろいろな冷凍食品にも芋蔓式に農薬が検出され、日本での中国製食品に対する不信感は強まっています。中国政府は、近代的な工場内に農薬は認められず、工場内で農薬が混入されるはずがないと主張していますが、根拠はあまり説得的ではないように思われます。中国の見解に日本政府もあまり強い調子で反駁しておらず、おそらくは、うやむやのうちに問題が片付けられるのではないでしょうか。日本人としては、中国製のものは敬遠するに如かずでしょう。羊頭狗肉という言葉もある国ですから、食べ物に何が入っていても驚くにはあたりませんが。
 狗肉といえば、米国の牛肉の問題があります。歩けなくなった肉牛をトラクターで丸太のように押して、無理に動かそうとしている残酷な様子が、テレビで放映されましたが、この牛はBSE(牛海綿状脳症)の疑いが大きく、アメリカ農務省はこの牛を食用に処理し、出荷していた食肉処理会社に対し食用肉6万5千トンを回収するよう命じたそうです。日本の農水省は問題の会社で処理された肉は日本に入っていないと説明していますが、問題は、この会社だけでなく、他の食肉処理会社にも同様の牛が同様に処理されている可能性が高いことです。また先の処理会社から直接日本に入って来ないにしても、現地で加工された後日本に入って来ている可能性があります。日本政府はアメリカからの食牛肉の輸入検査体制を緩和しようとしていますが、再考すべきでしょう。
 資本主義が変形して暴発した中国(一党独裁の共産党がコントロールしている資本主義)、資本主義が矛盾を露呈しているアメリカ(市場原理主義というドグマが恐るべき経済的格差を生みだしても、そのことに平然としている国民意識は何なのでしょう)、彼等に食糧を全面的に依存している我が国はもっとしっかりと将来を見据えないと、命を脅かされることになりそうです。
 第二には、輸入穀物の高騰の問題です。とりわけ小麦の政府卸売価格は35%も値上がりし、小麦を原料とする多くの食品が値上がりする結果、我が国の食卓はいずれ高額食材に溢れ返ることになります。また、トウモロコシや大豆はバイオエタノールの原料になるということで、需要が高まり、価格を押し上げています。ガソリンが高くなる、鉄が高くなるのはある程度あきらめがつきます。しかし、小麦やトウモロコシや大豆は日本で作ろうと思えば作れたのです。この国の食糧自給率39%が示しているように、20年先を見据えて、農業立て直し政策を早急に立てる必要があるでしょう。
 以上の「食」の安全の問題、食糧自給率の問題については、平成17年に制定された食育基本法が、「食育は、.....(中略)....農山漁村の活性化と我が国の食糧自給率の向上に資するよう、推進されなければならない。」、「食品の安全性をはじめとする食に関する幅広い情報の提供及びこれについての意見交換が、....(中略)....国際的な連携を図りつつ積極的に行われなければならない。」と表明しているのですが、これからの運動に期待しましょう。
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